機器分類

昨今、マンションにおいても感震ブレーカーの普及が進んでおります。

感震ブレーカーは、「感震機能」を有して大きな地震が発生した際にブレーカーを遮断することで、電気による火災などの被害を防ぐことを目的に設置が促進されております。

ここでポイントとなるのは、「感震機能」と「遮断機能」です。この「感震機能」と「遮断機能」が一体になっている機器と「感震機能」のみを有して遮断は他のブレーカーに依存している製品があります。

感震ブレーカーには様々な種類がありますが、この「感震+遮断機能一体型(ブレーカー型)」か「感震機能のみ(疑似漏電信号型や簡易型)」かという点は、マンション設備として感震ブレーカーの導入を検討する際に大きなポイントとなります。

一般戸建て住宅とは異なるマンションという建物の特性上、その選択には各感震ブレーカー機種の特徴と、設備面や管理規約などマンション特有の事情を理解した上で設置を検討することが重要です。

当協会では、マンション設備として感震ブレーカーの導入を検討する際の推奨度をまとめまております。

ブレーカー型

  • 分電盤タイプ

    分電盤タイプ

    マンションへの推薦度

    特徴

    遮断機能を有する分電盤に感震機能を組み込んだもので、既設の分電盤を盤ごと交換する必要がある。
    各戸の設置場所等の関係から注文品になるケースも多く、高額になる上に、工事はやや大掛かりになる。

  • 増設型

    増設型

    マンションへの推薦度

    特徴

    単体で、感震機能と遮断機能を有しており、当該機器のみで感震ブレーカーとして機能する。
    分電盤のサービスブレーカーの替りに設置することや分電盤と別置設置が可能で、他社メーカーの分電盤との組み合わせも問題が無く、工事も簡便且つ柔軟性に富む。

疑似漏電型

  • リレー型

    疑似漏電型

    マンションへの推薦度×

    特徴

    単体では、感震機能のみを有し、同一メーカーの分電盤に組み込む、又は別置することが必要となる。
    遮断機能は既設の分電盤の機能に依存し、漏電ブレーカーの正常な作動が条件となる。同一メーカーの分電盤の専用品。

  • コンセント型

    コンセント型

    マンションへの推薦度×

    特徴

    単体では、感震機能のみを有し、コンセントに直接繋ぐことで、既設の分電盤の遮断機能を利用するもの。
    機器自体の精度は高くなく、既設の漏電ブレーカーの正常な作動が条件となる。低価格で工事も簡便。

その他

  • 簡易型

    簡易型

    マンションへの推薦度×

    特徴

    揺れにより重りやバネで既設のブレーカーを物理的に遮断させる。地震感知後に即時遮断してしまう。

※当協会としてマンションに限定した推奨度を記載しております。